天気良く雲ひとつなかった暖かい日のお彼岸のお墓参り

お彼岸のとある一日のことです。たまたまでしたがとても天気が良く、道すがら花を買いながらお墓参りに出かけました。お墓参りに必要なものは常に家に用意してあるので、捨ててもいいタオルと一緒に持って行きました。

霊園にある桶と柄杓をお借りしてお水を入れてご先祖様のお墓まで歩きます。少し風が吹いて寒かったのですが、歩くたびに体がポカポカとしてきました。お墓の前に立ち、まずはご先祖様にご挨拶です。心の中で「お久しぶりです、今日はいいお天気ですね」とつぶやきました。

わたしはいつも拭き掃除から始めます。掃除という言い方は合っているのかわかりません。墓石をご先祖様の身体と考えたら洗うと言った方が合ってるのかな?などと自問自答したりします。とにかく桶の水を柄杓ですくい、持参したタオルにかけて絞りました。一番古いご先祖様の墓石から拭いていきます。

持って行ったお墓参りのセットに小型のブラシがありまして、墓石の文字の部分や継ぎ目などの隙間をそれで掃きます。ほこりや砂を掻き出してタオルで拭き取りました。その作業を繰り返し、全ての石をきれいにしたら最後に多めの水でタオルの汚れを軽く流しました。

ひと段落して腰に手をやり空を見上げると、たぶんだと思いますが鳶が円を描きながら飛んでいました。わたしがなぜ鳶だと思ったかは鳴き声にあります。ピ~ヒョロロロ~と聞こえてきたからでした。鳶は鷹よりも小さいと理解していましたが、近かったからなのかとても大きく見えました。「ほんとに鳶だったのかな?」

と独り言をつぶやいてしまいました。さっきまでの風が止み、気温が上がってきたようです。服着すぎたかなと思いながらお花を生ける準備を始めました。花瓶を洗ってセットの中から切バサミを取り出し、適当な長さにカットしました。同じ種類の花がかたまらないように分けてみました。

バランス良く見栄えが良ければご先祖様も嬉しいかな?と華道の知識も経験もないので、自己満足な評価です。お線香に火をつける時は服ににおいをあまりつけたくないので、風上に背を向けて火をつけます。準備は終わりました。2段ほどの階段を掃いてからしゃがみこんで手を合わせました。

少しぼそぼそっと喋ったりする時もありますが、今日は心の中でお話しです。もちろん一方通行の言葉なので会話ではありませんが、これが心の整理なのかなといつも思っています。

ろうそくの灯を消してハサミもブラシもしまいます。タオルを買ってきた花を入れてあった袋に詰めました。お墓参りの都度天気は違いますが、なんとなく晴れの日が多い様な気がします。ご先祖様のおかげかなと思うと心もすーっとしました。